高齢の方への食材は常に気を遣い、安全に食べられるように調理しなければなりません。料理の味付けだけでなく。お肉や魚などを柔らかくする必要があります。
そんな時に便利なのが、介護職用の電気圧力鍋です。パナソニック・アイリスオーヤマなどの大手会社も販売しており、手ごろな価格で購入できる製品が多くあります。
しかし、中には電気圧力鍋を選ぶときに悩んでしまう方も少なくないでしょう。
当記事では、介護食で使える電気圧力鍋を選ぶポイント、おすすめ商品を紹介します。介護食だけでなく、離乳食にも活用できる製品も紹介するので、お子さんがいるご家庭もぜひ参考にしてください。
【介護食用】電気圧力鍋を選ぶときのポイント
介護食用の電気圧力鍋を選ぶときのポイントは、以下のとおりです。
・調理機能
・安全性
・コスパ
・洗いやすさ
以下の項目で、1つずつ解説します。
調理機能
介護食用の電気圧力鍋を選ぶとき、まずはどのような機能があるのかをチェックしましょう。介護食は、通常の食事よりも柔らかかったり、とろみをつけたりすることが重要です。
販売されている製品によって異なりますが、たとえば以下のような機能があります。
・煮込みモード
・蒸しモード
・無水モード
・低温モード
煮付けなどを作るのであれば煮込みモード、茶碗蒸しなどを作るのなら蒸しモードと選べるので便利です。
また、高機能の製品によっては無水モードや低温モードなどが備わっているタイプもあるので、機能性にこだわっている方は探してみるとよいでしょう。
安全性
電気圧力鍋は、高圧で調理するため、安全面には十分に注意する必要があります。
ガスと比べると安全ですが、以下のような機能が備わっているとより安心して毎日使用できるでしょう。
・蒸気センサー
・圧力センサー
・自動保温機能
蒸気センサーは、蒸気が一定量以上になると、自動的に安全弁が開くようになっています。安全弁が開けば、内部が圧迫される心配がないので安心です。
さらに、圧力センサーは、圧力が一定値を超えると自動的に加熱を停止する機能。加熱しずぎると、食材が崩れるだけでなく、電気代もかさんでしまうので、圧力センサーは付いていたほうがよいでしょう。
また、温かい状態で食べたいときに便利なのが自動保温機能です。温かい状態で食べられるだけでなく、食中毒防止にも役立ちます。
コスパ
介護食用の電気圧力鍋は、安いものは数万円、高いものだと5万円以上する商品があります。調理機能・安全機能・サイズなどによって金額が異なるため、商品のスペックをみながら選んでいくとよいでしょう。
ただし、大手のパナソニックが販売している製品でも、2万円以内で購入できる電気圧力鍋もあるので、コストをできる限り抑えたい方は探してみるとよいです。
洗いやすさ
とくに毎日使うのであれば、洗いやすいタイプを選んだほうがよいでしょう。
おすすめなのは、パーツが取り外せるタイプを選ぶのが◎。パーツの隙間などに食材がくっつく場合もあるので、衛生的に使うのであれば取り外せるかをみておくとよいでしょう。
ただし、あまりに細かく分解できるタイプだと、取り付けるときに手間がかかってしまうため注意が必要です。
【介護職用】電気圧力鍋のおすすめ5選!パナソニックの製品も
いぜ介護食用の電気圧力鍋を選ぼうと思っても、どの製品を購入すればよいか迷う方もいるでしょう。
ここでは、介護食用、電気圧力鍋のおすすめ商品を紹介します。パナソニックやアイリスオーヤマなどの大手会社の製品もあるので、メーカーにこだわっている方もぜひ参考にしてください。
Gifmo(ギフモ) デリソフター
ギフモが販売するのが、デリソフターです。咀嚼の弱い高齢者のために作られた調理家電で、食材を極限まで柔らかくすることができます。
牛肉などの繊維を分解できる「デリカッター」という下処理用の道具が付属しており、硬い肉なども柔らかく仕上げられるので便利です。蒸し料理や煮込み料理はもちろん、炊飯器としても利用できます。
・調理機能:蒸し料理、煮込み料理、炊飯など
・洗いやすさ:○
Panasonic(パナソニック)電気圧力鍋
大手企業のパナソニックが販売する、電気圧力鍋です。機能は低温・無水・煮込みなどがあります。他にも自動調理機能が備わっており、慣れていない方でも手軽に扱えるので便利です。
温度の上昇を抑える「温度過昇防止機能」が付いているので、調理するときに加熱しすぎてしまう心配もありません。
・洗いやすさ:○
BEABA(ベアバ)ベビークック 離乳食メーカー
ベアバが販売するベビークックは、赤ちゃんのために作られた調理家電ですが、介護食用としても利用できます。当製品は、蒸す・刻む・混ぜる・解凍・温めるを1台で活用できるので、いろいろな料理を作りたいご家庭におすすめです。
保存容器も付属しているため、作り置きしておけるのも魅力のひとつですよ!
・洗いやすさ:○
T-fal(ティファール) 電気圧力鍋
50種類のレシピブックが付属している電気圧力鍋。2~4人用なので、人数の多いご家庭にもおすすめできます。
値段の高いイメージがあるティファールですが、1万円台で購入できるためコスパ抜群です。圧力や低温、発酵機能なども備わっているので、さまざまな料理を作りたい方に適しています。
・洗いやすさ:○
IRIS OHYAMA(アイリスオーヤマ)電気圧力鍋
12種類の自動メニューが搭載されている電気圧力鍋。サイズは3L・6Lの2種類があり、ご家庭の人数によって好きなほうを選べます。
圧力鍋や炊飯器として作れるのはもちろん、ケーキなどのお菓子も作れるので使い勝手抜群です。
・洗いやすさ:○
【介護食用】電気圧力鍋を使うときの注意点
介護食用の電気圧力鍋を使うとき、高齢者がいるご家庭では注意しなければならない点がいくつかあります。
介護される方が、安全に食事をするためにも重要なので、電気圧力鍋を使う前に注意点を把握しておくとよいでしょう。
サラサラしている食材はトロミをつける
電気圧力鍋で調理すると、食材の水分が抜けてサラサラしやすくなります。とくに咀嚼の弱い方にとっては、サラサラとした食材は飲み込みにくいため注意しなければなりません。
飲み込みやすいように、食材にトロミをつけてから与えるようにしましょう。トロミをつけるには、片栗粉を溶いた水と混ぜて加える方法が一般的です。
ただし、トロミをつけすぎるとかえって飲み込みにくくなるので、作る料理の種類などに合わせて調整してください。
パサつきのある食材は水分を加える
食材にもよりますが、圧力鍋で調理すると水分が抜けてパサつきやすくなります。パサつきのある食材は食べづらくなってしまうため、水分を加えることが大切です。
水分を加えるタイミングは、調理前・調理中・調理後などさまざま。おすすめの方法は、調理前、または調理後です。調理中に水分を加えてもいいですが、その分手間がかかるので注意しなければなりません。
むせやすい食材は避ける
いくら電気圧力鍋で食べやすいように柔らかくしても、むせやすいと危険なので注意しなければなりません。
むせやすい食材(料理)は、おもに酸味の強い味付け・細かすぎる食材です。とくに酢豚、千切りキャベツなどを使う料理は避けるのが無難でしょう。
また、切り方は細かすぎないように工夫するなど、下処理する際は注意してください。
塩分、糖分は控えよう
高齢者にとって、塩分や糖分を摂りすぎるのはよくありません。
塩分や糖分を控えめにするコツは、以下のとおりです。
・調味料の量を減らす
・薄味の食材を使う
・野菜やきのこなど、塩分や糖分が少ない食材を使う
調味料の量、使う食材などに気を付けながら、電気圧力鍋で調理するとよいでしょう。
介護食用の電気圧力鍋は時短におすすめ!
電気圧力鍋があれば、一般食だけでなく、介護食・離乳食にも活用できる製品もあるので便利です。中にはパナソニック・アイリスオーヤマなどの大手企業も電気圧力鍋を取り扱っています。求めている調理機能・値段などを考えながら、毎日使える電気圧力鍋を手に入れましょう。
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